漢方(中医学・漢方薬)の核心概念は弁証論治:同じ症状でも、体質の違いによりまったく異なる方剤を用いることがあります。したがって、自分の体質を理解することが漢方調整への第一歩です。
よく見られる四つの体質傾向
- 気虚型:疲れやすく、声に力がなく、少し動くだけで汗をかきやすい方には、補気類の方剤(例:四君子湯、人参養栄丸)が適しています。
- 陰虚型:口の渇きや咽の乾燥、夜間の盗汗、手のひらのほてりがある場合は、滋陰類の方剤(例:六味地黄丸)が適しています。
- 痰湿型:身体が重く感じ、腹部の膨満感が出やすく、舌苔が厚くべたつく場合は、まず湿を化し脾を健やかにすることが望ましく、平胃散や保済丸などが用いられます。
- 陽虚型:手足が冷え、寒がりで気力が低下している場合は、温補類の方剤(例:亀鹿二仙膠)が適しています。
代表的な三つの薬材とその用途
人参は気を補い根本を固めますが、燥熱体質の方が服用すると口の渇きや不眠を生じやすいです;当帰は血を養い活血する働きがあり、女性の体調管理によく用いられます;茯苓は利水・湿をしのばせる、脾を健やかにし安神する作用があり、多くの方剤の基礎となる薬材です。
中成薬服用の三つの原則
- 風邪、発熱、急性の炎症がある期間は補益類の方剤を一時中止してください。
- 服用中は濃いお茶、大根、辛いものや生冷の食物を避け、薬効への影響を防いでください。
- 連続服用 4 週後に効果を評価し、必要に応じて中医師に相談して調整してください。
中成薬は調整を目的とした性質の薬です。明確な疾病症状がある場合は、まず医師の診断を受け、成薬をもって正規の治療に代えることは避けてください。